Ayn Rand Says(アイン・ランド語録)

第2回 誰のものか?と問う  [06/29/2008]


Man has to work and produce in order to support his life. He has to support his life by his own effort and by the guidance of his own mind. If he cannot dispose of the product of his effort, he cannot dispose of his effort; if he cannot dispose of his effort, he cannot dispose of his life. Without property rights, no other rights can be practiced. ( “What is Capitalism” in Capitalism: the Unknown Ideal)

(人間は生命を維持するために働き生産しなければならない。自身の努力によって、自身の頭脳(精神)の指示にしたがって、自分の生を支えなければならない。自分の努力によって生み出したものをないがしろにできないのならば、自分の努力だってないがしろできるはずがない。自分の努力をないがしろにできないのならば、自分の人生、生命をないがしろにすることはできない。所有権がなければ、他のどんな権利もきちんと遵守されることはないのである。)

★岐阜の短大生とか京都の大学生が世界遺産の建造物に落書きをしたと報道されました。こういうことをする人間は、まだ若いということもあり、自分の努力で何かを成し遂げたという体験があまりに希薄なのだと思います。海外旅行で素晴らしい建造物を見ても、それを実現させた人々の努力のすごさを想像できないのでしょう。それが少しでも想像できれば、落書きなど思いもつかないでしょう。

「この素晴らしい建造物は、それらを作った人々のものであって、私は全く関与していない。私は拝見させていただくだけだ」という意識を持つことができない人間は、その建造物を実現させた人々の努力に対して冒涜的なことを平気でするのでしょう。この種の人間は、容易に無邪気に搾取的、寄生的になるのでしょう。「所有権」とは、人間の努力や業績に対する敬意です。人間の可能性に対する敬意です。所有権が保護される世界への信頼があってこそ、道徳と秩序は保たれます。