掲示板アーカイヴ 2004年07月
戻る


アマゾンのレヴューについて 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月28日 9時36分48秒

みなさん!!『水源』を、お読みくださった方は、アマゾンのレヴューに書いてくださいね!!肯定的でも、否定的でも、率直なご感想をお願いいたします。

今のところの情報によりますと、週刊『東洋経済』と地方新聞にニュースを発信する共同通信社が、書評をしてくれるそうです。書評者は、ブンガク系ではなく、経済学とか法学関係の方だそうです。

私の南山大学時代の指導教授で恩師はアメリカ人の神父さんなのですが、「あのランドの小説は、ビジネスマンが買ってくれるだろう。アメリカでも、そうだから」と、言っておりましたが。

ともあれ、みなさま!面白いとお思いみなりましたら、口コミで広めてやってください!原作が出たときも、そうだったのです!お願いいたします!

TMさんへ感謝(2) 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月23日 17時38分27秒

アーレントは、最初から「亡命知識人のスター」だった。

一方、ランドは亡命とは言っても移民くずれみたいなもんで、自力で這い上がってきた人ですし、アメリカの大学で教鞭をとるべく招聘されたこともない。ランドの弟子たちも、ユダヤ系カナダ人が多くて、それもWASPぶりたいユダヤ系カナダ人が多かった。ランドの夫は、アイルランド系ですし。

つまり、あの当時のニューヨークの「知の階層序列」の中では、「うさんくさい田舎者」です。「売れてるみたいだけど、ろくなもんじゃない」というのが、「高等正統ヨーロッパ崇拝知識人サークル」の評価だったでしょう。岩波書店が、講談社を馬鹿にするようなもんです。

ユダヤ人といっても、一枚岩じゃあないのですよね。左翼系ニューヨーク知識人の中から、飛び出して保守の牙城になったノーマン・ポドレッツみたいな人もいるし。

しかし、アーレントとランドは、確かに似ていますよね。アーレントの『エルサレムのアイヒマン』が指摘していた「凡庸さの無自覚な悪」など、まさに『水源』のトピックですし。

TMさんへ感謝(1) 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月23日 17時28分44秒

TMさん、おひさしぶりです。そうですか、京都がご実家ですか。『水源』を、お買い上げくださり、またお読みくださり、ありがとうございます。

ランドとアーレントには、人間関係にせよ知的影響関係にせよ、接点は全くありません。私が知る限り、比較関係の研究もありません。このふたりの類似は、同世代ゆえに共有された体験と、ユダヤ人的主知的姿勢ということが原因と思います。

まず、このふたりには、知的階層において格差があります。アーレントは、由緒正しい正統的ドイツ哲学の学徒であり、ヨーロッパの亡命知識人として、主にPartisan Reviewの書き手であった左翼系ニューヨーク知識人の中に、尊敬される地位を占めていましたよね。

その交友関係の中でもメアリー・マッカーシーとは終生の友人で、ふたりの書簡集が出版されているくらいですが、ライオネル・トリリング(ユダヤ人初のコロンビア大学英文科教授になった)との交友も、彼の妻のダイアナ・トリリングから、「アーレントは、私の夫に恋していて、だから私に辛くあたった」とか、書いているぐらいなもんです。

読了しました(1) 投稿者:TM 投稿日:2004年7月23日 1時58分20秒

 僕が通っているアメリカの大学のAyn Rand Societyの会合について何度かこの掲示板で報告させていただきました者です。現在は夏休みで実家の京都に戻っています。7月9日に『水源』を購入し(ちなみに京都のジュンク堂書店では3冊が平積みになっていました)、ようやく本日読み終えました。面白かったので、結構なスピードで毎日集中して読んだのですが、ボリュームのため読み終わるのに結局2週間かかったことになります。英語版で先学期だらだら断片的に読んでいたのですが、やはり日本語訳の方が楽しめると感じました。翻訳の労をとられた藤森先生に感謝します。

読了しました(2) 投稿者:TM 投稿日:2004年7月23日 1時57分14秒

 いろいろと感想はあるのですが、中でも今回特に気になったのがアイン・ランドとハンナ・アレントとの類似性です。両者とも亡命ユダヤ人女性で美貌の持ち主ということはもちろん、アメリカ革命を正当化しフランス革命を批判したこと、人間の理性を賞賛しつつ全体主義、社会主義に対峙したことなど、類似点が多い気がします。生年もほぼ同じです(ランドは1905年、アレントは1906年)。すでに研究書などで指摘されている点なのかもしれませんが、互いに影響しあったなどということはあったのでしょうか。それとも時代の空気がなせる偶然の一致なのか。小説に関する感想でなくてすいません・・・。

アマゾンにレヴュー書いてくださった方々へ御礼 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月22日 23時39分31秒

愛知県のm-n-oさま、東京都のkarasさま、アマゾンにレヴューを書いてくださり、ありがとうございました。このHPの来訪者であると、勝手に想定して、お礼を申し上げます。

私、最近、今までなかった不調があるんですよね〜頭痛とか胃痛とか。不思議。やはり、疲れが出たのかもしれませんね。みなさまも、おからだ大切に。暑いと、それだけで、まいりますからね。

白井さんへ御礼です(2) 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月21日 23時22分0秒

ドミニクとロークの関わりというのは・・・うちのゼミの学生も、ショックを受けまして、「ひどい〜〜!!」と言っておりましたが。ああいう女性は、ああいうことでもないと、心開かないのではないでしょうか。心開いてから・・・ということは、現実の男女関係には、あまりなくて、手っ取り早く・・・・いやいや、これ以上は書けません。

教条的フェミニストからは、もう滅茶苦茶非難されるかもしれませんが、ああいう真実もあります・・・好きな男にサディスティックになるというのは・・・正直言いまして、私にはよくわかるのであります・・・ははは。

白井さん、ご感想をありがとうございました。読んでいただけて、嬉しいです。

白井さんへ御礼!!!(1) 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月21日 23時16分40秒

白井さん、読んでくださいましたか?!ありがとうございます。嬉しいです。

しかし・・・御子息は高校生としてはかなり聡明というか早熟なのではありません?白井さんのご説明が、適切であったということもあるでしょうが・・・なかなか、鋭い方ですね。読んで下さるといいのになあ・・・

私は、『水源』の原書を読んだとき、「あ、これ高校時代に読んでたら、私の人生もっとましだったかも。もっとしっかり生きてこれたかも。もっと素直に人生を愛したかも」と思ったのですが、まあ、私が高校時代なんて、ただのセーラー服着た馬鹿なわけですから、ピンとこなかったのかも、と思い直しました。

「水源」読み終わりました その3 投稿者:白井要 投稿日:2004年7月21日 20時55分37秒

 ドミニクについて。ドミニクの持つエロティシズムを高校生に説明することは私には無理がありましたので(母親がすることじゃないし…)ちょこちょこと説明いたしましたが、「ロークが不幸になるのも彼の建築がコケにされるのも耐えられず逃避する」彼女の気持ちは理解できる、同時に(彼自身は無縁だけれども)美貌才気財産と三拍子そろった人間が感じる倦怠も理解できるんだそうです(生意気な奴だなぁ)。

 ともあれ「水源」が若い世代にもすんなり受け入れられそうなことがわかって安心いたしました。

「水源」読み終わりました その2 投稿者:白井要 投稿日:2004年7月21日 20時52分47秒

 結果、ロークについて。彼の感想は「逆に見えるけれどもロークは実はとても他人に優しい。」でした。そのとおりですが、ストレートにそこに行ったので少々驚きました。考えてみれば、彼は毎日のように新聞やニュースで金儲けのための姑息な誤魔化しを見聞きしています。自分が資本主義社会に生きていてそこで生きていくしかないということも承知しています。そういう彼にとって「どんなときでも自分にとって最上と思われるモノを黙って人々の前に差し出す」ロークの姿勢は「とても誠実」と感じられるようです。
 
 エルスワースについて。「『人のうえに立って何をしようという理由もなく、ただ人のうえに立ちたい』というニンゲンが世の中にいることは理解できる」と言っておりました。

「水源」読み終わりました その1 投稿者:白井要 投稿日:2004年7月21日 20時47分19秒

 まず、こんな面白い小説に出会わせてくださった藤森さまに御礼を申し上げます。翻訳というステップがなければ、また、こちらのサイトのランド紹介を読まなければ、私が「水源」を読むことはたぶんなかったとおもいます。本当にありがとうございました。

 さて「感想を」とおっしゃられてもすでにツボにはまった解釈が多々なされていますから、私的報告をひとつ。「水源」を今の若者はどうとらえるのかなぁ、、とおもい高校生の息子に聞いてみることにしました。
「そんな長いのとても読めない。」と言うので私がざっと説明をしました(情けないハナシですが翻訳プラス要約が必要でした)。

Dr. Sciabarraの文章をご紹介します 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月20日 22時39分38秒

『水源』訳出にあたって、様々なご教示を受けた、アメリカ有数のリバータリアニズムとアイン・ランド研究者である、クリス・マシュー・スカバラ博士(リンクにこの方のHPも紹介されています)が、「日本にアイン・ランド初上陸」と題したエッセイを下記のサイトに、お書きになりました。

ご関心のある方は、以下のサイトをご覧下さい。クリスさんは、この文をあちこちの関連サイトで発表なさっていますが、「これをマスコミ(press)が読んで、取材にこないかなあ」と、おっしゃっています。

http://www.nyu.edu/projects/sciabarra/essays/japan.htm

ご質問に答えて『肩をすくめたアトラス』について 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月18日 14時12分33秒

メイルにて、ご質問を受けましたので、お答えいたします。

Atkas Shruggedの邦訳『肩をすくめたアトラス』の訳者は、私ではありません。あの大作は、大学に勤務しながらこなせるような質と量ではありません。あの小説を単独で完訳するためには、フルタイムの勤めなど持っていてはできません。1980年代に、東京の某国立大学の教授が、『肩をすくめたアトラス』の翻訳に挑戦したのですが、事情で中断なさったようです。

時間に余裕のある国立大学の教師でさえ、諦めざるをえなかったのですから、多忙な私立大学の教師では、とうてい無理です。それに、私がビジネス社に、副島隆彦氏のご尽力で、『水源』翻訳を申し出た時点よりも、8ヶ月くらい前にはすでに、『肩をすくめたアトラス』の訳者は決定しておりましたから。

私は、『水源』の方が、はるかに好きなので、『肩をすくめたアトラス』の訳者がすでに決まっていることは、残念に思いませんでした。あれは・・・大変です。同じ作家の書いたものとは思えないんだなあ・・・あの毒気は。そこが魅力でもあります。

『肩をすくめたアトラス』は、9月にビジネス社より刊行される予定です。私も、拝見するのを、楽しみにしております。

アマゾンのレヴューについて再び 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月18日 13時25分6秒

アマゾンのレヴューには、原書のTHE FOUNTAINHEADに関するレヴューが、転載されていますね。こんなことならわざわざ書かなくてもいいのになあ・・・よほど暇なんだなあ・・・・と思われるようなプロの書き手の方のレヴューまであるんで、ありがたいことです。それだけ、関心をもたれる小説なのですね!

翻訳の方を読んでいただいた方、是非レヴューをお願いいたします!

みなさまにお願いです 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月17日 14時24分22秒

アマゾンの『水源』に、読者レヴューをどなたか書いて頂けませんか?お読みになった方々にどんどんレヴュー書いていただきたいと願っております。

あのままでは、情報がなさすぎるから、翻訳者がレヴュー書いてもいいのではないか?という御助言もいただいたのですが、出版社/著者コメントは、出版社の方でしていただいたので、小説のある程度の感じは伝わると思うのですが。やはり読者の方のレヴューがいただきたいのです。

ああ・・・やっと春学期のクラスが終わりました。頭痛なんて経験がほとんどなかったのに、うわ〜〜頭が痛いってあるんですねえ。週末は休もう。

追伸Train of Thoughtさんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月16日 0時12分49秒

>何故ランドが今まで、日本で殆ど無視されていたのか、気になるところです。

というご質問ですが、私が「副島隆彦の学問道場」の「今日のぼやき」に書かせていただいた小論に、そのことに少し言及しております。

あ、そうか、それをここの論文コーナーにUPすればいいのか・・・あまりの暑さに頭が・・・

Train of Thoughtさんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月15日 21時21分42秒

『水源』のご購入をありがとうございます。あ、面白いと思ってくださった?そうなのですよ!ランドの小説には、妙な活力があるのです。読んでると「あおられる」といいますか。生々しいといいますか。英語の小説を読んで、生々しいとか、熱気を感じたのは、私は生まれて初めてでしたね。

日本の小説では、辻邦夫の『安土往還記』の信長像や、笠井潔さんの矢吹駆シリーズのミステリーの探偵であるカケルは、ハワード・ロークの兄弟ですねえ。

そうか、ちゃんと書店に出てるんだ・・・近鉄アポロビル??それって、大阪のあべの?あ、違うか・・・今日は、河内松原市まで出張でくたびれました。

読了後のご感想を待っております!

「水源」獲得 投稿者:Train of Thought 投稿日:2004年7月15日 13時53分27秒

突然の書き込みにお返事ありがとうございます。

>おお〜RUSH。このグループのCD私も買って聴きましたが、よくわからない・・・
この手の音楽はは好みが分かれるところですね。私自身、RUSHに傾倒はしていませんが、(何故かSF作家と紹介されていた)ランドの名前が不思議と頭から離れなかったもので。RUSHの"2112"の詞には「家畜化された人類」が描かれていて興味深いです。

早速、「水源」購入しました。近鉄アポロビルの本屋に何気に有りました。持ち歩くと汚くなるので、毎日少しずつ家で読んでおります。面白いです。理屈で上手くいえないのですが、読んでいて、「何か本当に活きているもの」を感じ取れるのは確かです。何故ランドが今まで、日本で殆ど無視されていたのか、気になるところです。

マイクさんへ御礼です 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月14日 20時13分50秒

マイクさん、『水源』をご購入くださり、ありがとうございます。そうか、奥様がお読みになるわけですね。どんな感想をお持ちになるかなあ・・・よろしく、お伝えください。

あ、もう8時過ぎたか。今日も忙しかったな。帰ろう。明日は、朝から高校へ出張です。

売れてるのでは? 投稿者:Mike 投稿日:2004年7月13日 21時50分4秒

二日前見たときは2冊残ってると。昨日見たら一冊在庫あり。今日は入荷があったのかもしくは在庫が無いから2日以内に発送って。もともと何冊アマゾンは在庫に持ってたのかな?妻に一冊買ってあげましたので… やっと僕がちゃんと説明できなかった思想を理解してもらえるかも。 マイク

マイクさんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月13日 17時53分11秒

この暑さは、ひどい・・・・

ランキングの書き込みありがとうございます。売れているとかいうことは全くなさそうですが・・・・本って、ほんとに売れていないそいうですから。初版くらいは売れてくれないと、申し訳ない。ランドと出版社に。

アマゾン売上ランキング 投稿者:Mike 投稿日:2004年7月12日 20時40分17秒

Amazon.co.jp 売上ランキング: 63

時間が無いので遅レスですが、ご報告までと

旭屋? 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月12日 18時49分59秒

卒業生から教えられました。ニューヨークの旭屋は、とっくに撤退しているそうです。厳しい。よく散歩がてら立ち寄ったのに・・・ヒスパニックのお姉さんが作るうどん食べた帰りに・・・

みなさま、私は自ら宣伝&販売活動をいたします。ダイレクトメールを自分で出してしまうぞ〜〜〜どうか、みなさま『水源』を購入してください。もしくは、図書館にご注文ください。お願いいたします!

ほんとに今は、本は売れないそうで、アメリカ文学会の売れっ子大物学者の方の本でも、せいぜいが500部しか売れないのだそうです。今までみたいに、のほほんと販売は出版社に任せてエラそ〜な顔していてはいけない!それではほんとに馬鹿学者だと、本日、思い知らされました。

Train of Thoughtさんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月12日 18時39分15秒

おお〜RUSH。このグループのCD私も買って聴きましたが、よくわからない・・・アイン・ランドのAnthemから刺激されて作ったとか。

どうか『水源』を、お求めになりお読みになってください。文学少女や文学青年ではない方々に、ブンガク真理教なぞ全く関係ない方々に特におすすめする小説です。

はじめまして、お邪魔いたします。 投稿者:Train of Thought 投稿日:2004年7月12日 14時6分16秒

カナダのRushというバンドの"2112"というCDのおかげでRandの名前は10年位前から知っていました。先日"2112"という曲が、某ラジオでかかり検索してみたらこちらのサイトにたどり着けました。これからじっくり閲覧させて頂きます。
「水源」の表紙、素敵ですね。小説は殆ど読まないのですが、是非挑戦してみたいです。

立山徹さんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月11日 21時4分58秒

旭屋?ああ、ニューヨークのグランドセントラル駅近くに、そういう書店があったっけ。『水源』は、平積みされる本ではなさそうですねえ。でも、ともあれ書店に並べられてるのだから、嬉しい。ね、装丁が素敵でしょう!

こうやって本になってみると、我ながら、いつ訳したんだ?あの忙しさの中で??白髪も増えるはずだぜ!という気分です。でも訳してるのは楽しい作業でした。苦しくても幸福な作業でした。

『水源』は大衆娯楽小説ですが、そんな読みやすいものでもないです・・・いわば笠井潔さんの矢吹駆シリーズ(好きなんですよ、このフランスで孤独に暮らす日本人探偵が。ハワード・ロークって駆に似てる)のミステリーみたいで、登場人物がすぐ議論を始めて、人間や人生を語る。それなりに理屈っぽいのです。是非、是非、最後までお読み下さい!

月ふたつ子さんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月11日 20時54分43秒

月ふたつ子さん、ありがとうございます。やっと出ましたよ。校正ミスもあるし、直したところが直っていなかったり、小さな誤訳もあるし・・・でも、ともかく出ました。まだ嬉しいという気持にならないのです。待ちくたびれたということもあり、この暑さもありで、頭がボ〜〜としてます。3日間だけでも、何もしないでいられる日が欲しいなあ。

「やはり、「水源」自体がアメリカ“女流文学”という壁を破ったような
文学であるといつも思っていたからです。」というお言葉、いやそうなのです、ほんとに!アメリカ文学史に残る女性作家って、神経症のうつ病みたいな連中ばかり。ヴァージニア・ウルフの真似なんかするなって!ランドほど骨太ではありませんが、メアリー・マッカーシーも、またエリカ・ジョングも女傑的作家ではありますが、残念ながら作品にスケールと思想性がありません。ただし、ランドもマッカーシー(父方はユダヤ)もジョングもユダヤ系なんですよね。おもろい。

月ふたつ子さんのサイトでもご紹介下さるとか、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

藤森さんへ 投稿者:立山徹 投稿日:2004年7月11日 19時53分27秒

10日に渋谷の旭屋書店で、1冊だけあった水源を購入しました。私のこの装丁はとても素敵だと思います。品があって、シンプルなのに存在感があって書店の本棚の中でも目立っていました。2、3日で読めるかなと軽く考えて読み始めましたが、とてもとても簡単に読める本ではありませんでした。読むだけでもこんな大変な本を翻訳されるのはどれほど大変か、想像しただけで、藤森さんの努力に頭が下がります。読むのに比べて翻訳するのは100倍も1000倍も大変だということは、ちょっと文章を書いてみれば分かります。ほんとのご苦労様でした。たしかに価格が高いのが、売れる上でネックになりそうですが、全国の図書館に最低1冊はそろえて欲しい本ですよね。近くの図書館に購入希望を出してみます。皆さんも図書館に行って置いてもらうようにしましょう。ちゃんと読み終わったら感想を書きたいとおもいます。

!!!発売おめでとうございます!!! 投稿者:月ふたつ子 投稿日:2004年7月11日 11時57分32秒

藤森先生
!!「水源」の発売おめでとうございます!!!
先生のページには翻訳本の出版の前に来ていましたから
有名人を有名になる前から知っていたような、そんな感覚で
とにかく嬉しく思いました。なぜかと言いますと、
やはり、「水源」自体がアメリカ“女流文学”という壁を破ったような
文学であるといつも思っていたからです。
日本の読者にアイン・ランドを紹介することによって藤森先生自身が
日本文学、また米文学翻訳の歴史に深い影響を与えるのではと思います。
先生もこれからサイン会云々で忙しくなるのではないでしょうか。
とにかく日本も猛暑のようですのでお体に気をつけてくださいね。
おめでとうございます。これからも深く尊敬させていただきます!

p。s。
私の公開日記でも宣伝させていただきますね。

マイクさんへ1 投稿者:YoYo 投稿日:2004年7月10日 21時16分51秒

マイクさんお返事ありがとうございます。私にはちゃんとお答えする力量がないことが分かったので、思いつくままに書きます。
まず、十八史略から、
理想の帝王とされる堯帝が,50年の治世の実態を確かめたいと,変装して街に出てみたところ,
ひとりの老人が何かを食べながら満腹になった腹をポンポンと叩き,撃壌[壌(きごま)を打
ちつけて勝負を競う遊戯のよし]遊びに興じながら,「わしらは日が出れば野良に出,日が暮
れれば帰って寝る.水は井戸を掘って飲めばよし,食い物は田畑を耕して作ればよい.天子な
どわしらにとってはいてもいなくともよいもの」と高らかに唄っていた.これを聞いた帝は,
うむ,これでよし,これこそ自分の考えていた無為の政治の極致だとうなずき,これより鼓腹
撃壌は天下泰平の意となったよし.---鼓腹撃壌のはなしを友達から聞いたときに、いたく関心したのです、それは政治のあり方ではなく、無為の世界観とでも云うようなところなんです。

アマゾン売上ランキング 投稿者:チャートマニア 投稿日:2004年7月10日 11時50分52秒

一時、最高89位を確認しました。
もっと上のランキングで確認された方は
いらっしゃいませんか?

白井さんへ御礼 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月9日 9時0分33秒

『水源』を、ご予約くださり、ありがとうございます。白井さんの作家としての目からみれば、この物語は洗練度は露骨に欠けているでしょうが・・・さて?いずれ、ご感想をお聞かせ下さい。

「たとえば現実の平和や経済の繁栄というのは、優れた手腕と諸条件の危うい均衡のうえに極めて稀に成立するものではないか、と愚考する次第です。すべての人々が万人のためのある理想を共有し実現化するというのはたぶん無理なんでしょう。資本主義は理想じゃないし。」というご意見に賛成します。モーゲンソーの『国際政治』読むと、ほんとそう思います。人間って、「まだましなな方はどちらか?」と考えて、選んでの、試行錯誤しかないんだなあ・・・しんどいことだ・・・

さて、これから授業です。私は、セッカチで9時20分のクラスだと、一時間まえから出勤していないと気がすまなくて、授業の始まる10分前には教室にいないと落ち着かないのです。若い時は、遅刻もよくしていたのになあ。なんでこういうふうに変わったのか?

マイクさんとYOYOさんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月9日 8時48分0秒

どんどん、議論してくださいね。掲示板が活性化するので、助かります。

私は、Libertarianismについて、副島隆彦氏や笠井潔さんから入ったので、どうしても自営のオッサンとか独立開拓農民のイメージでとらえ、政治思想というより基本的な人生に対する姿勢と=「自業自得の潔さ」を生ききるという人生論的なものであることが濃厚です。その後、法哲学関係の本を読んでみると、なにやらもう概念の説明ばかりで・・・

governmentとは、私にとっては人間のギリギリの尊厳を守る物質(特に食い物ですね!)の流通と公平な配布を確保、維持するシステムといったところでしょうか。このシステムが一番機能しやすい政治制度って何かと考えると、歴史的事実から見て、社会主義や全体主義はアウトでしょう。

発売、おめでとうございます 投稿者:白井要 投稿日:2004年7月9日 7時2分46秒

さっそく注文させていただきました。現在アマゾンからの配送を心待ちにしております。ランキング、日に日に上昇しているようで楽しみですね。

最近「薔薇の名前」を読んでイタリア史の本を読みはじめました。リバタリアニズムじゃなくてカトリシズムですけれども、さまざまな階層にいる個人の感じ方が、結果的に、思想になったりテロになったり占有や弾圧になったりする過程に考えさせられます。民族が入り乱れるイタリアの事情は日本よりずっと複雑ですが、たとえば現実の平和や経済の繁栄というのは、優れた手腕と諸条件の危うい均衡のうえに極めて稀に成立するものではないか、、と愚考する次第です。すべての人々が万人のためのある理想を共有し実現化するというのはたぶん無理なんでしょう。資本主義は理想じゃないし。

それにしても今の風潮の「癒し」や「優しさ」は、たんに「パンとサーカス」的快楽志向の延長みたいな気がして生理的にわたしは嫌いなのですが。

Amazon.co.jp 売上ランキング: 152 投稿者:マイク 投稿日:2004年7月9日 6時48分0秒

すごい!!

長屋のおっちゃん 投稿者:マイク 投稿日:2004年7月9日 6時46分52秒

そうですね… 長屋のおっちゃんは確かにLibertarianの視点からみるといい存在かも。GovernmentをYoYoさんに定言してもらわないと? 私は”Political Process”がしっかりしていればどんなGovernmentでもOKと思ってます。それが独裁的Governmentであっても。Libertarian Partyは実際に政党としてアメリカで動いています。票を取るための活動をしていますし、実際に当選もしています。確かに、日本の野党みたいに実際に政権はにぎれないけど…

マイクさんへ 投稿者:YoYo 投稿日:2004年7月8日 23時9分33秒

哲学とそれを生きることは別もので、Libertarian Partyとかは実際に行動しているのではなく、概念の研究をしているだけなのではないでしょうか?
日本では、長屋のおっちゃんたちが、Libertarianでした。政治家はほとんど寄生虫です。余計なお世話をしながら、見返りだけは盗っていくんだな。会費を払わない宴会の幹事みたいなものです。

「優しさ」や「癒し」を求める方 投稿者:マイク 投稿日:2004年7月8日 11時58分40秒

哲学から「優しさ」や「癒し」を求める方がおかしいのでは? "ism"はあくまでも理想や思想を表すものであって、実際に実行に移すと問題が… ですからLibertarian Partyとかは私的には支持ができません。Societyが有るからには何らかのGovernmentが必要に。だから、Conservative・保守的な政治思想及びそれのExecutionが好きです。Governmentをどれだけ小さく、効率的に動かせるかが課題と思ってます。日本でこのような思想が広まることを期待しています。

立山さんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月8日 11時16分57秒

そうですか、もう書店に出ておりましたか。ね、なかなかいい装丁でしょう?9.11以後のNYCの高層ビルを描き続けている日本人画家の油絵を使ったのだそうです。写真とは違った重厚で深い趣がありますね。私は、この装丁を請け負った会社に、私が編著の文学研究系の論集(まったく、ランドには関係ない)の装丁も依頼してあるのです。

高価なので申し訳ありませんが、お買い上げいただき、読んでいただければ嬉しく存じます。私は書店に行く時間もありません。

立川の駅ビルの書店で「水源」発見! 投稿者:立山徹 投稿日:2004年7月8日 0時2分44秒

始めまして、副島先生の学問道場から辿ってこちらに来ました立山です。
今日、立川の駅前書店を覗いたら、「水源」が1冊飾ってありました。お金持っていなかったので、買えなかったですが、なかなかいい出来ですね。明日こそ、渋谷で「水源」を探して買います。

マイクさんへ御礼 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月7日 14時35分32秒

いろいろご教示ありがとうございます。

私は『水源』にはまったのですが、さて他の方々もはまってくださるか?日本の支配的価値観とはかなり違いますから。「優し「さ」や「癒し」を求める方は、読むと腹が立つかも。

あ・・・暑い。くたびれます・・・これから会議だ・・・

ちょっとリミットに 投稿者:Mike 投稿日:2004年7月6日 21時12分4秒

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828411321/qid%3D1089115674/250-0221771-8032231

参考URLはちょっと短いようで

アマゾン URL 投稿者:マイク 投稿日:2004年7月6日 21時10分36秒

参考URLをクリックするとアマゾンの水源ページに直行! 沢山予約をいれましょう!

マイク

マイクさんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月5日 13時45分52秒

あ、ランキングというものが出るのですか?アマゾンに?そうか、瞬間ランキングが出るんだ。嬉しい情報を、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

ロングセラーになってもらいたいです。「日本アイン・ランド研究所」を建てたいのです。自分を食わせるための金は、教師やって稼ぐしかないな。

albrightさんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月5日 13時43分8秒

ご注文してくださって、嬉しいです。『水源』発売について、HPでご紹介いただけるとか、ありがとうございます。よろしく、お願いいたします。しかし、『ハッカー』は私も購入いたしましたが、あれは、私のようなパープリンの文系には、読めない!でも、読むのだ。

出版されて、ホッとしたのか疲れが出てしまいました。7月いっぱい、ぎっちり大学の仕事もあるので、倒れていられないのですが。

もうすでに! 投稿者:マイク 投稿日:2004年7月5日 6時41分27秒

Amazon.co.jp 売上ランキング: 373

まだ発売開始じゃないのに!!

水源発売おめでとうございます 投稿者:albright 投稿日:2004年7月5日 0時25分39秒

データマイニング研究会のHP、メールマガジンでも紹介させていただきます。

なぜ、データマイニング研究会で紹介できるかというと、例のオープンソースとのからみです。「ハッカーズ」という本で引用されていましたし、オープンソースイニシアチブのエリックレイモンドは、自分をリバタリアンであるとはっきり宣言していました。彼らの考え方を知るうえでも必読の書だと思います。

英語版を一気によみきる時間があまりとれないものですから、心待ちにしていました。

大久保さんへ御礼 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月4日 19時18分13秒

そうですか!アマゾンで予約販売していますか!ご教示ありがとうございます。じゃあ、私も予約しよう。

『水源』に対する反応は、極端に分かれるでしょう。嫌いな人は、はっきり嫌い。好きになれる人は、はっきり好き。いわゆる文学好きな人間は、嫌うかもしれません。ややこしい文学なんか嫌い!実質のないものは読んでもしかたないと思う方に読んでいただきたいです。

水源@アマゾン 投稿者:大久保 投稿日:2004年7月4日 12時43分38秒

Amazon.co.jpでは、すでに予約ができるようになってましたね!早速予約させて頂きました。ただし、「水源」で検索しても「水質調査ガイドブック」や「水質調査法」などの本しかヒットしません。「藤森かよこ」もしくは「アイン・ランド」で検索すること。ご参考までに・・。

マイクさんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月1日 8時57分18秒

ありがとうございます。やっと出ます。『冬のソナタ』がいいのならば、『水源』は、もっといいぞ、もっと泣けるぞ、と思っております。ただし、かなり硬派だから、家庭の主婦にはきついかも。主婦とか奥さんは、ひとりも出てこないから。いわば「独身者」ばかりの世界ですから。

8月の休暇は、書店回りとかしようか、とか考えております。自分で何でもやらなくてはね。文部省の科研費で下らない読むに値しない文学系本が、いっぱい出版されていますが、その実態を知ったら、国民はびっくりするだろうなあ・・・

大久保さんへ 投稿者:藤森かよこ 投稿日:2004年7月1日 8時48分39秒

ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

気をつけたつもりでも誤訳もあろうかと思います。まだ発売もされていないときから、こんなことを申し上げるのは図々しいのですが、誤訳のご指摘などは、みなきちんと受け止めて、「版を重ねるとき」直したいと思っています文庫になれば、もっと安くなるかなあ。

税込み価格5250円です。私は見境なく本を買うので、本代はとんでもなく家計を圧迫しているので、別にこんなもんだろうと思ってしまいますが、やはりこの価格は一般的には高い。でも元は十分取れると信じています!

ゲリラ商戦! 投稿者:マイク 投稿日:2004年7月1日 7時49分32秒

"Ayn Rand is coming to Japan" とか "アイン ランド来日!!”ってネット上にばらまかないとね。 朝のテレビ番組で話題になるくらいの事はしないと。

夏休みを返上して本のマーケティングがんばってくださいね!

Congratulations! Hard work now begins.

戻る