アキラのランド節 |
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デビュー [11/23/2011]本日のテーマは、「デビュー」です。「デブ」ではない。 すみません。ドタバタ忙しくて、やはり更新が滞っています。くたびれております。本日は、単なる身辺雑記であります。覚え書き、みたいなもんです。のわりには、短かくない。再度、すみません。 先週の11月19日土曜日午後2時から、私は、福山市立大学公開講座の講師をつとめた。講演タイトルは、「既成メディアが語らないアメリカ合衆国のリバータリアンたち」だ。 この講演のネタは、ぶっちゃけて言えば、ぶっちゃけなくても当然のことですが、副島隆彦氏の名著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社、1999)であります。 私の47歳以降の人生は、副島隆彦氏の、この名著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』を読んだことによって、開かれた。 私が、アメリカの政治思想のみならず、アイン・ランドについて知ったのも、この『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』を通じてだった。 あれから何回読んだことだろうか。この名著に言及されている文献も随分と読んできた。この名著から刺激されて、アメリカの保守主義に関するものも、いろいろ読んできた。 つい最近も、あらためて、この『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』を通読した。やはり名著快著である。何回も読み、なおかつ、いや、他の関連文献を読んだすえであるからこそ、一層にすごいと思う。 東大法学部で教えておられたような、佐々木毅(たかし)氏のような超有名政治学者の方々の著書も随分と読み、勉強させていただいたけれども、この『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』ほど、大きな見取り図を私に与えてくれた書物には出会わなかった。 この名著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』から教えられたことに、ちょっとだけ、いま現在の政治状況や、ティー・パーティ運動や、「ウォール街を占拠せよ運動」(Occupy Wall Street)や、リバータリアンの有名人紹介を加えただけなのが、私の講演内容だった。 リバータリアンの有名人としては、映画俳優のクリント・イーストウッド(Clint Eastwood:1930-)とか、今現在、来年の大統領選の共和党選出大統領候補のひとりであるロン・ポール(Ron Paul:1935-)を挙げた。 ロン・ポールの息子さんのランド・ポール(Rand Paul:1964-)も、紹介した。2009年オバマ政権始動直後の大保険会社や大企業への公的支援(税金投与)に頭に来た人々が始めたティー・パーティ運動のおかげで、2010年11月の中間選挙において、ケンタッキー選出の上院議員に選ばれた人ですね〜〜 (私は、この人は、あまり好きじゃない。お父さんほどの人物じゃないよね・・・) ついでに、リバータリアンではないけれども、リバータリアンが多く参加したティー・パーティのアイドルである元アラスカ州知事のサラ・ペイリン(Sarah Pailin:1963-)についても、話した。NATOも NAFTAも知らず、大韓民国と北朝鮮の区別がついていない、憎めない5人のお子さんの美人ママですね〜〜♪ サラ・ペイリンさんの一番下のお子さんはダウン症だということも、健気なママとしての人気ポイントだ(といういい方は不謹慎であることはわかっているけれども、何だって売りになるんだよ!)。 なんで、リバータリアンでもないサラ・ペイリンさんについてまで話したかって?彼女のような保守の女性と、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton:1947-)のようなリベラル女性(ネオコン女性?)との「感じの違い」を感じてもらいたかったから。 その他に、アメリカの女性向け銃雑誌Women & Gunsの表紙写真も、いくつか紹介した(http://www.womenshooters.com/backissues.html)。 むふふ・・・カッコいいでしょ?これぞ、アメリカの女よん。 みなさん、こーいう銃雑誌の表紙を紹介したのは、単なる私の趣味からではありません。私は、別に銃を振り回したいわけではないっす。ちょっとだけは、振り回してみたいが・・・ほほほ。 リバータリアンの紹介として、どうしてもアメリカ合衆国憲法修正第2条(the right of the people to keep and bear Arms)にまつわる問題は、避けて通れない。市民の武装権擁護派(保守&リバータリアン)と銃規制派(リベラル)の対立については、言及せざるをえない。 銃規制に関する政治思想の問題については、ご興味がある方は、古矢旬、山田史郎編著『権力と暴力』(ミネルヴァ書房、2007)をご覧ください。そこに収録されている拙論、第十章 「自由の帝国に<女>は住めない----武装権から考えるアメリカのフェミニズム」を、お読みくだされば、この問題の根深さが、おわかりになるでしょう。 私は、講演の中で、もちろん、アイン・ランドについても言及した。だって、私のほんとうの目的は、アイン・ランド伝搬ですがな。 パワーポイント資料で、アイン・ランドの顔が大きく映し出されたとき、私の心に、ググッと熱いものが迫った。思わず、プロジェクターに映し出されたアイン・ランドの写真を、数秒ほど黙って、私は見つめてしまった。 講演に来て下さっていた方々が、そこにいらっしゃらなかったのならば、私は、不覚にも涙ぐんでいたかもしれない。 アイン・ランドの顔というのは、私にとっては、単にある作家の顔ではない。それは、「この人がいなかったら、今の私はない・・・」という、熱くはあるが静かな深い思いを、私が持つことができる数少ない人間の顔だ。血族以上の絆を感じることができる人間の顔だ。 講演会に来て下さった方々にお見せしたのは、ソ連からやってきてハリウッドでエキストラとして働き出した頃の20代そこそこの頃のランドの写真と、『肩をすくめるアトラス』(Atlas Shrugged)出版後の、50代最初の頃の写真だ。 私が、アイン・ランドにめぐりあったのは2001年1月だった。あれから10年あまりが経過した。あの当時、アイン・ランドなんて、日本人のほとんどは知らなかった。 今でも、まだまだ日本では未知の作家だ。それでも、10年後の今、私は、広島県福山市が初めて創設した4年制大学で、その市民向け講座で、アイン・ランドについて、少しだけではあるが、話している。 日本技術士会のような専門的な集まりとか、NPOの市民団体の講座とか、アメリカ文学系学会の小さな例会とか、小さな研究会とかでは、アイン・ランドのことを話したことは、何回もある。しかし、ほんとうに広く市民向けに話したのは、これが初めてだった。 大仰に聞こえるかもしれないが、私は、「やっと、ここまでは来たな・・・」と思った。「ランドさん、私の歩みが遅くてごめんね。でも、ここまでは来たから・・・」と、私は、心の中でアイン・ランドに語りかけた。 アイン・ランドを知ってから、この10年間で、勉強し考えてきたことを、ふつうの市民社会に向けて発信することを、私は、そろそろ始めてもいいかもしれない。 いわば、11月19日の福山市立大学公開講座は、私にとっては、「アイン・ランド日本市民社会伝搬活動デビュー」であったのかもしれない。 デビュー!! ところで、約90分にわたる私の講演内容は、同僚の渡邊明教授(アキラだ!)が、パソコンとカメラで撮影してくださった。この講演をUstreamで配信してみなさい、そのことをFacebookで公開してみなさいと、渡邊教授が薦めてくださった。 渡邊教授は、三重大学で、「企業間ネットワーク論」を教えておられた方である。こうした経営学の研究以外にも、商品開発のコンサルタントもなさっておられる。従来は廃棄されてきたような食材部分を利用した食品開発にも、従事しておられる。その食品サンプルを、私はよく拝領する。むはは。 渡邊教授は、「これは、まだ開発中なんです。ここにどんな味を加えたらいいのか、考えてください。モニターになってください」とおっしゃり、私に、食品サンプルをくださる。私は喜んで「モニター」になる。美味なものの「モニター」ほど、簡単なものはない。As easy as pieである。 「企業間ネットワーク構築」と「農商工連携」が、渡邊教授の研究テーマなので、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを利用してのネットワーク作りや、マーケティングにおける利用法とかも研究なさっておられる。 「企業間ネットワーク」とか「農商工連携」とか言われても、私には、サッパリわかりませんが。 渡邊教授は、新設福山市立大学の成功のためにも、もっともっと福山市立大学から発信しないといけない、とお考えである。インターネットでの検索数からいうと、福山市立大学の存在感は低い!!なんとかしなければならない・・・と懸念しておられる。 だから、恥をさらして、フジモリセンセ、講演映像を、福山市立大学公開講座というもののサンプルを、多くの人々に知らせるために、FacebookとUstreamを利用しなさい、というわけである。 おお〜〜すごい!!理由は何にせよ、私の講演映像が配信されるなんて、うっそおおおお〜〜夢みたい!! 私は、ふつーの家庭用ビデオですら、撮影されたことなんかないですからね〜〜って・・・・寂しい人生ですね・・・ というわけで、私は大喜びして、日曜日20日のお昼あたりから、火曜日22日の午前12時までの期間限定で、Facebook上で、自分の講演映像を公開した。いわゆる「UST」したんである。 「公開した」と言っても、私が講演映像データをUstreamに配信できるように操作するなんて、オッシャレーなことができるはずない。みな、渡邊教授にしていただいた。すみません。お手数をおかけしました。 まず、「冒頭数分切れてます&映像音声ちょっとだけ不明瞭ヴァージョン」を公開した。思いがけなくも、350を超える視聴数をいただいた。 その反応に気を良くして、私は「冒頭から全部映っています&映像音声明瞭ヴァージョン」を、2日が経過したあたりで公開した。これは、150以上の視聴数をいただいた。 2日と12時間、ざっくり3日間で、視聴数500突破。びっくりだ。 だって、私のFacebook friendsは、2011年11月22日時点で「166名」ですよ。私は、Facebookでしか告知していないですよ。いったい、どなたが視聴してくださったのか? 私は、私自身が講師をした公開講座のUstreamを試聴して、ショックではあった。「やたら元気のいい異様なオバサン」が、そこに映っていたから。 なに、この人?早口だから、何を言ってんのか、わからないじゃないの。 でも、こいつの話は、テンポが速いから退屈しない。ついでに動きがコミカルで、なんか笑える。好き嫌い超えて、面白いんじゃない?こいつ、きちんと訓練すれば、客が呼べる講演ができるかもしれない。女性から見て、嫉妬の対象には全くならんから、女性向け話題の講演もいいかもしれん・・・こいつは、フェミニストも、保守系伝統的女性も、どちらの気持ちもわかるもんな。 最終的には、講演内容の質が問題だ。ちょっと本読めば、言える程度のことでは弱い。こいつには、勉強と情報収集は怠りなくさせることは、もちろんだけれども、他にどんな情報探索をさせるべきかな? 私は、「フジモリカヨコ」という商品の開発を目論んでいるかのように、映像のなかの自分自身を、査定した。おそるべし〜〜〜Ustream!! ここで唐突に話題を変える。 昨晩、私は「ブータン王国」の国旗を、東京の某国旗屋さんのオンライン・ショップに注文した。縦70センチ、横105センチサイズの国旗だ!! テトロン製だ!! で、今朝起きてから、代金&送料3930円を、オンラインで振り込んだ。 私は、「ブータン王国」(Kingdom of Bhutan)という国が、インドと中国の国境にあるということと、民族衣装が和服に似ているということと、そこの農業開発に日本人技術者が関与していることだけは知っていた。テレビの『なるほど不思議ワールド』(だったっけ?)で、知った。 その「ブータン王国」の新婚のご夫妻が、つい最近、来日なさった。そして、国会で、若きブータン国王は、日本を励まして下さるスピーチを、綺麗な英語でしてくださった。若きブータン国王と王妃は、東北の震災避難所慰問をしてくださった。 私は、ブータン国王のスピーチをYouTubeで視聴し、感激した。こんなに心のこもった言葉を日本に与えてくれるとは。もう日本を搾取するばかりの外国ばかりなのに。 さらに、21歳という若さながら品格を漂わせる美しい王妃を見て、すっかり「ブータン王国」のファンになった。江戸時代の若き凛々しき美男の将軍と、瑞々しさと清明さを発揮する美しき御台所の趣。「大奥」なんて、ややこしいものがない将軍ご夫妻という趣。おおおお〜〜〜♪♪ 「ブータン王国」に観光に行く、ということも、これからの私の人生の支えにしよう。絶対に行くぞ〜〜〜〜!!!! みなさん、若きブータン国王の立派なスピーチは、すでにお聞きになりましたよね? (http://www.youtube.com/watch?v=FtxuPyRNszY) みなさん、「ブータン王国」の国旗を御存知ですか? 知っていますか?見たことありますか? ご覧ください、これが、「ブータン王国」の国旗です! 知らなかった! 知らなかった! 私が大好きな「龍」を意匠にした国旗があるなんて! 黄色とオレンジと白い龍! ドラゴン! Dragon!! なんと美しい国旗でしょうか。なんと魅惑的な意匠でしょうか。なんと私好みの色でしょうか。まるで、私のために特別にできたようなデザインです。 太陽だの、星だの、月だの、三色旗だの、国旗のデザインも、いろいろではありますが、私的には、この「ブータン王国」の国旗が最高です。 私の前世は、ブータン人だったかもしれない・・・ 「ブータン王国」の国旗が、届いたらどうするかって? 寝室の壁にタペストリーとして飾るのさ! なにしろ大天変地異時代です。つい最近も、広島県北部を震源とする地震があった。私は、生まれて初めて「地鳴り」を聞いたんだぞ。ゴオオオオオ〜〜〜〜という音のあとに、揺れたんだぞ。直下型地震やね。 最近の私は、毎朝目が覚めると、「今日が、私にとって最後の日となるかもしれない!」と思う。 そうすれば、元気も出てくる。「最後の日」に、不機嫌にしていられるか!と、思う。身体が稼働する。「最後の日」の大気と風と光を感じようと、町に出る。 早く、「ブータン王国」の国旗届かないかなあ〜〜♪♪ |