アキラのランド節 |
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学びに満ち満ちた福山の日々、皮肉じゃないよ〜〜 [04/21/2013]今週末の福山は、また気温が下がり風が冷たい。東北では雪が積もっているそうだ。 異常気象がノーマルになってしまった日本。 地震もあちこちである。まあ、小刻みに頻繁に揺れてちょーらい。ドッカアアア〜〜ンと、でっかいのが来るのはかなわん。数回の大難を、いっぱいの小難にしてちょーらい。耐えてゆくわん。 今や、日本人は、ある程度の災害対策はしている。私が、福山で借りている部屋は、2LDKであるが、そのうち一部屋は、防災用の備蓄品が積み重なっている。まことに不格好である。 簡易トイレセット(排泄物を固めて処理する方式)に、水と食料品に、救命用のベスト(津波対策。瀬戸内海近いもん)、マイナス25℃対応寝袋と、マイナス40℃対応寝袋に、七輪セットに炭。感染症対策用のマスクいっぱい。 安月給の庶民にできる自衛ってのは、この程度のもんよ。 副島隆彦氏が、『個人備蓄の時代---自衛自活の要塞を築け』(光文社、2012年)に書いておられるような、マイナス60度の低温冷凍庫は、半永久的に肉や魚や野菜を保存できる低温冷凍庫は、60万円する。電気代もかかる。音もうるさいらしい。 マイナス60度の低温冷凍庫は、でっかい。とうてい、私の自宅では、名古屋でも福山でも、置き場所すらない。貧乏は辛い。 でも、来るべき大経済危機に備えても、食糧の備蓄は必要だよねえ。アメリカに住んでいたら、暴徒の反乱に備えて、銃も必要である違いない。まだ、日本にいるだけ、銃は買わずにすむだけ、ましですわ。いや、ほんとは、必要かもしれんが。 ところで、今の私の体調は、小学生時代以来ではないかと思えるほど、良い。すこぶる、良い! 花粉症で右脚の痛みはあるが、他には問題なし! なにしろ、毎日12時前には寝て、朝の6時半には起床して、神棚の榊と水玉の水を替えて、神恩感謝して、次に先祖供養の線香つけて、それから生姜湯を作って飲んで、それからお弁当を作る。 ちゃんと、崎谷博征(さきたに・ひろゆき)医師の『「原始人食」が病気を治す』(マキノ出版、2013、1333円+Tax)に、のっとって作る。 お弁当を作ってから、それを携帯電話のカメラで撮影して、自分のメイルアドレスに送信する。で、昼休みにお弁当を食べながら、パソコンをいじくって、弁当写真をFacebookに投稿して、コメントつける。 おバカなことに、これを4月4日に入学式以来ずっとやっている。 ほんとに、おバカなことだ。だが、もう、自分を励ますためにやっている。「続けるんだ、ジョ〜〜!!ちゃんと自分で時間をかけて食材を選んで作って食うんだ!ジョ〜〜〜!!」なのだ。 もう、ダメなんよ。 崎谷博征(さきたに・ひろゆき)医師の『「原始人食」が病気を治す』を読んでしまって以来、崎谷医師の(肉も魚もバンバン食っていいが、穀物少なめ、添加物や加工食品はだめ、その他いろいろダメ)のナチュラル・パレオ・ダイエットを始めてまってから、もうコンビニで弁当を買うなんてできなくなったのよ。 帰宅帰りに、イトーヨーカ堂のレストランで、炭水化物と、トランス脂肪酸たっぷりの揚げ物と、レトルトのスープと、ブドウ糖果糖液糖入りドレッシング過剰にかかった野菜サラダを注文して空腹を満たす、ってことができなくなったんよ。 ちゃんと食材選んで、時間かかっても、いささかしんどくても、食事をきちんと作って食べて、質のいい睡眠を確保すると、否が応でも体調が良くなり、気分が良くなり、前向きになり、闘志もわいてくるんよ。 まだまだスリムになったとまでは行かないけれども、腹筋を意識できるようになったんよ。 よく、丹田を意識せよとか、腹筋運動せよ、とか言われても、あまりにデブだと、お腹を引っ込めることすら、できなくなる。丹田なんか、お腹の脂肪にのめり込んでしまって、どこが丹田だか、わからない。 ところが、最近は、お腹を引っ込めることができるようになったんよ。その嬉しさ!!! 今年の正月から一念発起して書き始めた「5年日記」は、3月の下旬から、つまり、崎谷博征医師のナチュラル・パレオ・ダイエットを始めてからは、書くことは、何を作って食ったか、ばかりだ。 他には何も書いてない。まあ、書くスペースもないんだけどね。 ナチュラル・パレオ・ダイエット的に合格のランチを食べると、間食をしなくなる。 授業を終えてから、お茶飲みながら、ついつい「芋ケンピ」食っちゃうとか、「じゃがりこ」食っちゃうとかいうことがなくなる。 コンビニのおにぎり2個とカップのインスタントみそ汁ぐらいで、ランチを誤魔化すと、いけないのよねえ〜〜〜 4月19日金曜日のランチは、これだった。小麦粉ではなく、米粉のパンケーキだ。「ちりめんじゃこ」入りパンケーキだ。ローストビーフをオリーブオイルでちょっとだけ焼いて、ソースに漬けたものに、牛蒡(ごぼう)たっぷりの和風ピクルス(常備菜だ)と、前日の夕飯の春雨マーボー茄子の残りと、キウイ1個。 美味しいよ。 つくづく、私は思った。 人生というのは、眠りが足りていて、「腸に傷をつけないような食材」を選んで、美味しく作って食っていれば、体調は良く、精神も大らかなに、前向きになれるのだ。 実に実に単純なことなのだ。 私は、もう前のような体調の悪い日々にもどるのは、いやだ。毎朝、お通じもバッチリだ! 50年ぶりに獲得した体調のいいスッキリした日々だ。失って、たまるか。 ただし、崎谷博征医師のナチュラル・パレオ・ダイエットをすると、体調が良くなると同時に、気分が前向きになり、生きる闘志がわいてくるので、職場では、前よりも一層うるさい人間になる。 まあ、大学として正常化するまで、葛藤は回避できないよねえ・・・ 最近も、開学以来、ずっと教員に黙って、「(福山市役所)職員互助会費」というものを教員の給与から天引きしていて、その「職員互助会」の規定も特典も、何も教員に知らせていなかったという総務課の失態(事故か故意か不明)が明らかになった。 私ら、都市経営学部の教員の少数が騒いだんで(教育学部の教員は、なにゆえか抵抗しない)、任意団体のくせして、「退会規定がない」というわけのわからない状態だった「職員互助会」にも退会規定ができた。 退会すると連絡した私には、「退会規定がないので、退会できません。市役所の係のものが趣旨を説明しますから」とか総務課から連絡があったけれども、そんな、わけのわからん話を聴いても時間の無駄だ。 かわりに、「退会はしないから、研究費の使い方をもっと柔軟にしてください」と依頼した。若い同僚は、「退会しませんから、そのかわりに退会規定を作ってください」と依頼した。で、やっと「退会規定」ができた。 なんなんかねえ・・・ うちの同僚たちも、みないろいろ苦労している・・・ここでは書けない苦労をしている・・・書くと同僚に迷惑がかかるかもしれないから、ここでは書かんよ。 授業で使用するパソコンが、みんな借り出されているから、予備で保管してあるパソコンを使いたいと申し出ると、「これらのパソコンは予備ですから、使えません」という、わけのわからない回答が返ってくる。 「予備」の意味って、わかってる? 研究費による「消耗品」として購入した文献には、ベタリと「福山市立大学付属図書館」とハンコがおされて、書き込みはいっさい禁止だ。図書館のラベルも貼られる。図書館の蔵書になる。市民から借り出したいと申し出があれば、貸さなければならない。だから、バンバン書き込みたい専門書などは自費で買うしかない。 研究費という公費で購入する本は、洋書にしろ、和書にしろ、まずは市役所の管財課の入札を経なければならないので、教員の手元に来るのは、早くても数か月後だ。だから、すぐ読みたい本は、自費で購入するしかない。 研究費とは名ばかりで、まったく役にたたない。使えない。 年度初めに研究費は、費目ごとに分けて申請しなければならない。「(学会などへの)旅費」X万円とか、「(書籍代などの)需要費」X万円とか。 この場合、旅費が余ったので、需要費に使いたいと言ってもダメ。旅費は、あくまでも旅費。 その旅費も、2万円が残っているから、次の学会では東京で宿泊するから4万円必要ではあるが、2万円だけでも出してくださいという依頼は受け付けられない。 なんとなれば、旅費は、市役所が、市役所の基準で計算して、4万円と出たならば、絶対に4万円でなければならないから。4万円という数字が出たのならば、2万円しか旅費が残されていないのならば、その2万円は出せない。絶対に4万円でなければならない。需要費が10万円未使用であっても、旅費への転用はできない。 わけわかりませんわ。 いや〜〜私も迂闊だった。不用心だった。こういう世界が、日本に残っているとは夢にも思わなかった。 採点用の赤いボールペン1本でさえ、市役所の管財課の入札を経過しなければ、教員の手元にこない世界があろうとは。 世の中には、とんでもないところがあるということについて、大いに私は認識不足だった。 勤務先を4回変えてきたが、4回目にして、非常識というか、大学教員の勤務先としては想定外のところに来てしまった。 言うまでもなく、勤務先を変える場合は、研究条件、労働条件、雇用条件を確かめてから、転出する。当然だ。条件の悪いところには行かない。今までは、みなそうだった。 しかし、福山市立大学は、新設大学であったので、開学当時は、なんも規定もできていなかった。だから、まあ、前任校の桃山学院大学よりは、公立だから待遇はガクンと下がるに違いないだろうが、まあ、それも常識の範囲であろう・・・と考えた。 が・・・甘かった。世の中には、非常識というものが存在するのだ。 しかし、今思えば、私の洞察不足であった。福山市立大学の前身の福山市立女子短期大学のキャンパスを見れば、予測がついたはずだった。あの、言ってはなんだが、極度のボロボロの、ボロンボロンのキャンパスを見れば、賢い人間ならば、はっきり見えていた、この事態は。 福山市は、高等教育にカネを出す余裕も見識もない、と。 私は、自分の洞察力不足を恥じる。うん。私が悪い。 就任してから約1年ほど経過してから、総務課は、教員に言った。「本来は、福山市の公務員なんだから、大学の先生も同じなんだから、朝の8時半出勤6時まで在勤であるべきだ。ただ、先生方には、研究もおありでしょうから、出勤できない場合は、研修届を出して下さい」と。 「朝8時半から夕方6時まで自宅で研修」と書いて出せということだ。 誰が出しますかいな。そんなもん。素直に提出している同僚もいるかもしらんが。 じゃあ、6時以降に会議があったら、残業代が出るのか?休日出勤に手当は出るのか? 出やしないよ。事務職員には出るが、教員には出ない。 もう、言っていることが滅茶苦茶だ。 そーいう労働条件、研究条件、雇用条件は、雇用者は、採用前に被雇用者に開示するべきである。 それであったのならば、私は、絶対に、福山市立大学に来ることはなかったから。 民主党政権時代に田中真紀子文部科学省大臣が、大学の認可を認めなかったとか、後でしぶしぶ認めたとかの事件があったでしょう? それ以後、大学審議会の大学設置基準は厳しくなった。 つい最近も、横浜の某大学の新学部設置が認可取り消しになった。 (http://www.juaa.or.jp/images/accreditation/pdf/result/university/2012/yokohamayakka.pdf) いやあ、福山市立大学も、あらためて大学審議会の審査を受けてみるといいわ。合格するかしらねえ・・・ 教員の研究日がない大学。図書館がなくて図書室しかない大学。地震が来たら液状化必至の埋め立て地に建てられた大学。建てられてから2年経過しただけで、建物のあちこちがひび割れている大学。入札の半分の価格を提示した建設会社に発注したから、安かろう悪かろうの安普請の大学。コンピューター室には、靴を脱いで上履きに履き替えなければならない大学。コンピューター室のコンピューターは全部買い取りで、リースではなく、しょっちゅう不具合がある大学。書店がない大学。 まあ、福山市役所も大変だ。非近代的システムでやってこれたのに、福山市立大学を作ってしまったので、公務員試験を経ていない人間が、福山市の公務員になってしまったので、「異文化衝突」を体験せざるをえなくなった。 というわけで、春の嵐は、明日も続く。 ところで、私は、長々と福山市立大学体制批判をここに書いたし、教授会でも委員会でもギャアギャア騒いでいる。 しかし、私は、福山市立大学に来たことを、まったく後悔はしていない。 なぜか? まあ、後悔しても詮無いということもある。同じ学部で働く同僚の質はいい(今までの職場の中では一番知的である)し、学生さんの質も悪くないということもある。 しかし、やはり、新しい場所は、新しいことがいっぱい学べる。退屈ではない。ルーティンではない。これが、いい。 あのまま桃山学院大学にいては知ることができなかったに違いないことを、いっぱい知ることができている。 日本の地方都市の実態。税金で運営される機関の不自由さ。公務員であることの悲哀。安月給の範囲内で可能な生活管理と自己管理。 いやあ、人のカネ(税金)で食っていく身というのは、ありがたいと言えばありがたいのかもしれないが、実に惨めで不自由なもんだ。 同時に、自分が、実は、今まで、法外なぐらいに恵まれた環境にいたということを遅ればせながら自覚できた。そのことに対する感謝ができるようになった。 私が接してきた私立大学の学生と、2011年春から関わるようになった地方の弱小公立大学の学生とは、気質も大いに違う。同じ国の人間か?と思うほど、違う。 いろいろ学ぶことばかりだよん。 だから、私には確信がある。福山市立大学を退職して、福山を去るときには、きっと私は、ものすごく寂しいに違いないし、心からの感謝を福山と福山市立大学に捧げながら名古屋に帰るであろうことを。 私は本気で、必死で、しかしテキトーに楽しみつつ、生きておりますよ、この町で。 あ、最後に宣伝させていただきます。 9月15日(日曜日)に、佐々木一郎さん主催の「東京アイン・ランド読者会」が開催されます。私は、『肩をすくめるアトラス』について講演します。会場、時間は未定です。でも、9月15日であることは確実です! ご縁があれば、9月15日にお会いいたしましょう! というわけで、「ランド節」も、ガンガン書いちゃうからね! あ、BSプレミアムで「八重の桜」が始まるぞ。 今年の大河ドラマも面白いね!でも、やっぱり、視聴率が低いんだってさ。大河ドラマも開き直れ!「愚民は見んでもよろしい、視聴料だけ払って、民間放送のアホ番組でも見とれ!アホ・ニュース番組に騙されてろ!」って、言ってやれ。 |