アキラのランド節 |
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9月15日開催第4回「東京アイン・ランド読者会」追加&緊急情報!! [09/01/2013]御無沙汰しております〜〜〜♪ とうとう9月になってしまった!! アメリカは、ほんとにシリアを攻撃するつもりなんか? 気の早いことに、イスラエルから富裕層は国外脱出しているらしい。ユダヤ人だからな。逃げ方は、歴史的によく知っているか・・・ 副島隆彦氏は、御講演のなかで、「富裕層ってのは戦争が近づくと、ちゃんと逃げるんですよ〜〜沖縄戦が始まる前に、沖縄の富裕層は台湾に逃げたし、イラク戦争が始まる前は、イラクの富裕層は国外に出たし、太平洋戦争の頃でも、東京大空襲が始まる前に、東京の富裕層は軽井沢や八ヶ岳の別荘地に逃げたし、白洲次郎は食糧危機を見越して、田舎に引っ込んで農業やってましたからね〜〜」と、お話しておられたな。 投資家のジム・ロジャーズは、シリアの攻撃によってマーケットがパニックになるから、ちゃんと準備しておけ!!食糧を買い込んでおけ!金(ゴールド)を買い込んでおけ!!石油も買い込んでおけ!!農業をやれ!!と言っている。 でも農地も資金も何も持たない私は、「食糧高騰に備えて、小食で平気でいるように訓練しよう・・・電気代高騰、灯油代高騰に備えての、極寒でも平気の寝袋は買ってある・・・」と思うぐらいだ。 いやあ〜〜〜ほんと、これから日本も世界も、ますます激しく揺れ動きますね~~~♪ 危機の時代ですね〜〜〜♪ 別にワクワクなんかしてないよ。60歳ともなると、だいたいのことは退屈だからね、これから未曾有の時代になるな〜〜と思うと、退屈はしなくてすむな・・・と思うだけよ。 日本の(広い意味での)安全保障といえば、経産省の官僚の中野剛志(1971−)氏による、『日本防衛論---グローバル・リスクと国民の選択』(角川SSS新書、2013)や『国力とは何か---経済ナショナリズムの理論と政策』(講談社現代新書)は、必読書だ!! 中野氏は、御著書において、現代の日本の混迷した政治経済状況を非常にシャープに明晰に分析しておられる。また、国益を考えた提言もしておられる。 この方は、TPP反対論者として知られていますが、いやいや、その他のことに関しても、すごい学識です。『日本思想史新論---プラグマティズムからナショナリズムへ』(ちくま新書、2012)なんかもすごい!! まあ、でも、まず読むべきは、『日本防衛論---グローバル・リスクと国民の選択』かな。 いや、この方の書くものは、ほんとに勉強になる。とんでもない頭脳だ! 中野剛志氏の御著書は、是非とも、うちのゼミ生に読ませるぞ。読まないと単位を出さないぞ。 ただ不思議なんだよね。なんで、中野氏のような優秀な官僚が、国益を考えた提言でいっぱいの本を書いて発表しているの? これ、おかしくない? ねえ、不思議じゃないですか? 在野の物書きじゃないんだよ。ちゃんと国家公務員試験(科挙)に受かった高級官僚だよ。昔風に言えば、キャリアですよ。「内部の人」ですよ。 だいたい、国益ってのは、あんまり外国に知られちゃいけないでしょ。国益を考えた政策つーのは、ペラペラ書いたり、しゃべっていいもんじゃない。だから、ほんとうに大切な政策担当者の官僚は表には出ないはずだ。 でも中野氏の提言や発言は、出版物のみならず、YouTubeでもいっぱいだ。 これって、不思議なことじゃないですか? ということは、中野氏は国益にかなった提言をいっぱいなさっているが、それは「採用されることがない提言」であるので、いろいろと書くことが許されているのか? つまり、国益で動いているわけではないよ、日本政府は・・・ということか? それとも、「日本の官僚は、これだけ優秀なんだぞ。やっぱり、お前ら一般ピープルとは脳が違うんだぞ。わかったあ??だから、官僚の言うこと聞くんだよ!」というデモンストレーションか? 中野氏は、国民の反官僚感情の間違いを正すやめの「歩く頭脳明晰高級官僚」のサンプルか?宣伝マンか? 私は、中野氏の著作を随分と読んだけれども、不思議に感じたことは、まだまだある。 たとえば、中野氏は、こんなに不景気で失業率も高いのに、日本政府が公共投資によって景気高揚を試みないことに憤っておられる。確かに、日本のインフラも古くなり、全面的改修が必要だから、ほんとうは、いくらでも公共投資をするべきなのだろう。東北復興だって、国が引き受けないと、なんともならん。いつまで仮設住宅に住まなければならないんだ、被災者は。もうそろそろ3年が経過するんだぞ、あの日から。 財源がないならば、通貨発行権を政府は持っているのだから、ガンガン紙幣など印刷すればいい、日本が財政破綻するはずない、日本の国債は円建てであり、かつ買っているのは、ほとんどが日本の機関投資家と日本人なんだから、ギリシアとは違うんだから、いいんだと中野氏はおっしゃる。 私は経済のことについても無知だから、内債とはいえ、借金は借金なんだから、いずれは利子つきで返済しないとあかんやろう・・・・とは思うけれども、でもまあ、今のような時代は、やっぱり政府が財政出動して景気高揚のために公共事業をドンドンしないといかんかもしれん・・・消費税増税なんかしている場合ではないよな・・・と、中野氏の提言に賛成したくなる。 が・・・しかし・・ どうみても、そうするしかない日本なのに、なんで日本政府は、日本国土強靭化計画にカネを出さないのか?公共投資を増加させないのか?こんなに頭脳明晰な官僚が、提言しているのに・・・??? 日本政府が、国民から集めた税金を国内整備とデフレ脱却のための公共投資に使わないのは、なぜか? 一層にデフレを推進するような、ほんとに日本を恐慌にしかねないような増税を実行するのは、まぜか? その理由までは、踏み込んでいないように見えまするよ、中野氏は。
公共投資にまわるべきカネは、米国債を買うことに費やされてきたという事実については、私が中野氏の著作を読んだ限りでは、中野氏は、どこにも明確に言及していない。
でも、国家予算の10倍以上は、1000兆円ぐらいは、日本は差し出してきたんじゃないかなあ・・・いろいろな名目で・・・つまり日本の借金の同額くらいは・・・と、私は勝手に想像している・・・
「日本が直面している最大のリスクは、リスクを想定することすらできない日本人自身なのである」(『日本防衛論』p.112)だと、中野氏は言う。 ほんとに、それだけなんですかね・・・??? バブル崩壊後にデフレに陥った日本に、インフレ対策であるはずのデフレ圧力をかける政策(小さな政府、公共投資削減、公務員数年削減、構造改革、金融資本主義、株主資本主義、グローバリズム)を採らせたのは、アメリカだったでしょーが。毎年、年次改革要望書とか日本に出してさあ。 政府の中枢にいる政治家や官僚の弱みを握って、彼らに、日本の国益に反する政策を採らせてきたのは、アメリカだったでしょーが。アメリカ政府を牛耳る国際金融資本とか多国籍企業(の背後にいる誰か)だったでしょーが。 そーいうことに関しては、中野氏は明言を避けているように私には見える。 やはり、そこまで踏み込むと、まずいんかな。官僚でいられなくなるばかりでなく、東京駅あたりで痴漢容疑で逮捕されるのかもね。 いずれにしても、どう見ても、長期的には国益にはならない政策を選ぶアメリカと日本。中国も韓国も。やっぱり、国家つーものは、一般国民のものではなく、一部の特権層の利益増収マシーンなんだなと、あらためて思う夏の終わり。 またまた長い前置きでありました。ご無沙汰でございます!はい、ちゃんと、このようにフジモリは生きております。 8月8日に、疲労困憊して名古屋に帰ったんすよ。福山の盆踊り「二上がり踊り」に参加する元気はなかった。 途中、姫路で新幹線が19分間止まった。停電した。エアコン切れた。トイレの水が止まった・・・ 「うん??サイバーテロか???」と、その瞬間に私の胸をよぎった黒い不安。 しかし、地震の誤報であったそうです。誤報だか、「予行演習」だか知らないけれども。 良かった〜〜〜冗談じゃないよね、トイレも使えないエアコンも使えない新幹線に閉じ込められるのは、あ〜た1時間が限度ざんしょ。新幹線が当たり前に2時間で、私を福山から名古屋に運んでくれることは、決して当たり前のことではないと、あらためて思った。ヒヤヒヤした19分間でありました〜〜♪ はい、それから名古屋に到着して、名古屋では老舗の戦前からある東区山口町にある某鰻屋さんで、「鰻の中詰丼」を食って自宅に帰ってからは、ひたすら引きこもった。 最低限の家事労働と食材買い出し以外は、読書しかしなかった。辛気臭いね~~♪ 辛い辛い6月と7月だった。実のない希望のない労働の夏だった(って、正直に書いていいのか?まあ、いいだろう)。ただでさえ、高温多湿の夏は苦手なのに、今年は猛暑。摂氏40度超えでっせ〜〜〜♪♪ そうですよ、実のない労働と言っても、たかが生活費獲得労働でありますよ。たかが、自分が食っていくためだけの労働ですよ。その程度のもんですよ。しかし、その程度の労働だって、かなり疲れた。そういう日々だと、帰宅しても小説ぐらいしか読めなかった。まともな専門書など、読めなかった。 小説ってのは、基本的には現実逃避の道具だ。非常に安上がりで安全で文化的な気晴らしだ。だからこそ尊い! 私は、小説家の方々に感謝しております!疲れた私の心身を癒してくれて、ありがとうございます! が、小説を読むという行為は、思考が整理されて、視野が広がるようなもんではない。小説はいくら読んでも、知的な喜びは得られない。 だから、私はほんとに飢えていた!!!知的活動に!知的沈潜に!知的集中に! 私は頭が悪いんで、きちんとした専門書などは1回読んだくらいでは理解できない。新書程度の量のものでも、きちんとした内容のものだと、2回は読まないと納得できない脳タリンだ。 「速読」なんて、なんでできるんだろう?「速読」ですむ本なんか、最初から読まなくても困らない本なんじゃないの?なんて、思っているぐらいに、私の読書速度は遅い。 ついでに、私は教条的じゃないんで、宗教には関心がないんで、アイン・ランドの思想だろうが、なんだろうが、自分が抱いている思想に対する反対意見というものも収集してしまう。 また、うすらぼんやりと自分が抱く思想が、ホントに多様な現実に適用して有効であるのか、ぶっちゃければこの世の中を渡っていくのに使えるのかどうかを検証してしまう。 私は、猜疑心が強いからね。 騙されてカネとられるのはあきらめがついても、騙されて脳や心が呪縛されるのは、絶対に絶対に許せないからね。私は、いつだって自由でいたい! とはいえ、最後の最後は、「勘」で選ぶしかないんだろうな、思想も男も。 というわけで(どういうわけだか知らんが)、今年の夏は、故意に自分の思想に揺さぶりをかけるものばかり読んでみた。だから、読む行為は、必ずしも快楽ではなく、辛いことのほうが多かった。 読書以外のことは、放置した。暑中見舞い状をいただいても、残暑見舞い状をいただいても、返事も書かなかった。友人からの電話にも出なかった。1秒たりとも、時間を割く気がしなかった。 ひどいね。 私は、「人間関係を大事にする」という習慣を捨ててしまった。若い頃には、これでも少しは人間関係を大切にしようという気があった。「ネットワークを作ろう!」とか「人脈って大事だよね」とか。 ところが、年々歳々、人づきあいに関心がなくなっていく。すみません。一期一会。別れたっていいじゃないの〜〜〜♪です。ご縁があれば、また会える。ご縁がなければ、さようなら。それでも、その瞬間には、互いに何かを与えあったのだから、いいじゃないの〜〜♪です。 薄情だ。自分勝手だ。冷たい。 でも、生活費獲得のための労働以外は、気が乗らないことは、いっさいしたくない。義務感とか義理とか打算では動けなくなったのは、老化による活力の停滞のせいであろうか。判断力(合理的打算)の劣化のせいであろうか。単なる怠惰であろうか。 会合でも会食でも会議でも、いくらでもさぼる。他人と話していて、面白いと思うことは、めったにない。ほとんど退屈。 これって、初老性鬱傾向かなあ?? それとも脳委縮??脳の鎖国か? まあ、単なる夏の疲労だと思いたい。 ともあれ、おかげさまで、8月はひたすら読書できたおかげで、しっかり充電できた。ありがたい。 これで何とか、明日からチョコチョコ始まり、数週間後には本格的に始まる実のない希望のない労働にも耐えてゆける。 ところで、本日は、緊急連絡です! 9月15日に、東京は目黒で開催される第4回「東京アイン・ランド読者会」に新しい企画が加わりました!!内容に変更が生じました! 以下は、Facebookの「東京アイン・ランド読者会」の投稿のコピペです。 (以下、転載始め) 2013年9月15日(日)「第4回 東京アイン・ランド読者会」の内容を、追加・一部変更します。 ★第2部 懇親会の後に、建築家 神谷武夫氏によるレクチャー『「摩天楼」と「水源」の建築的背景』と『「摩天楼」と「水源」に関する建築Q&A』を追加開催します。時間は19:00〜20:15です。 ★第2部 懇親会の終了時刻を、19:30から19:00に変更します。 ★映画『The Fountainhead』(邦題『摩天楼』)DVD鑑賞会の開催時間を、19:30〜21:30から20:30〜22:30に変更します。 ★レクチャー『「摩天楼」と「水源」の建築的背景』では、建築家を主人公にした映画『摩天楼』および小説『水源』を鑑賞する上で抑えておきたい建築的な背景を、プロの建築家で、『水源』の書評も書いている神谷武夫氏が解説します。 ★『「摩天楼」と「水源」に関する建築Q&A』では、建築および建築家についてのごく初歩的な一般的質問から、映画『摩天楼』および小説『水源』における建築についての高度な質問まで、あらゆる質問に神谷氏が回答します。 ★神谷武夫氏プロフィール(Webサイト「神谷武夫とインドの建築」) ★神谷氏による『水源』書評(2004年12月、同上) 新しいスケジュールは、次のようになります。 第1部:13:30〜15:30 藤森かよこ氏講演 15:40〜17:20 討論 第2部 17:30〜19:00 懇親会 第3部 19:00〜19:45 建築家 神谷武夫氏レクチャー 『「摩天楼」と「水源」の建築的背景』 19:45〜20:15 神谷氏による『「摩天楼」と「水源」に関する建築Q&A』 第4部 20:30〜22:30 映画『摩天楼』DVD鑑賞会 ★第3部 神谷氏のレクチャーおよびQ&Aの参加費は、第2部・第4部のどちらか(または両方)に参加される場合は、無料とします。 ★第2部・第4部のどちらにも参加されない場合は、第3部の参加費を1,000円(税込)とします。 ★ 既に第2部「懇親会」・第4部「DVD鑑賞会」のどちらか(または両方)に参加を申し込まれている方は、改めて申し込んでいただかなくても、第3部「神谷氏レクチャー+Q&A」にご参加いただけます。 ★ 第1部のみに参加を申し込まれている方が、追加で第3部への参加を希望される場合は、メールで主催者 佐々木 一郎(info@b-document.com)宛にご連絡ください。 ★まだ参加申込をされていない方は、こちらのフォームからお申し込みください。 (以上、転載終わり!) 「水源」の建築についての御講演をしてくださる建築家の神谷武夫氏については、「ランド節」の?[12/24/2004]号に「『水源』の誤訳(その1)というタイトルで、紹介させていただいたことがある。その節には、神谷さん、お世話になりました。ありがとうございました。 もう、あれから10年近くが経過したのだ・・・感慨。 「東京アイン・ランド読者会」主宰者の佐々木一郎さんのご尽力により、神谷武夫氏をお呼びすることができる。お会いすることができる。おお・・・このような日が来るとは。 これで、第4回「東京アイン・ランド読者会」は、『肩をすくめるアトラス』と、『水源』というアイン・ランドの二大代表作を扱うということになるわけです。一粒で二度美味しい催しとなりました!佐々木さん、ありがとうございます。 みなさま、会への参加申込みは、まだできますよ!! この会は、別に「アイン・ランド教徒の会」じゃないです。「アイン・ランド読者会」であって、「べつに読みたくなければ、アイン・ランド読まんでいいよ。読まないと損だとは思うけれども、人それぞれの人生があるからさああ、別に特に薦める気はないっすよ」という会です。 だから、アイン・ランドの作品に関心が少しでもあれば、参加OKなんであります。 ところで、私は、ひたすら8月は勝手な読書にひたっていたので、「東京アイン・ランド読者会」の講演の準備はできていない。まったく、できていない。 どうするんかね・・・ しかし、わざわざ2000円も出して聴いて下さる方々の時間を無駄にするような講演は、絶対にできない。死んでもできない!! ううううう・・・・これからの私は、15日まで辛い時間を過ごしそうだ・・・ |